前回、知覚過敏は象牙細管を通って刺激が歯の神経に届くことで痛みを感じるとご説明させていただきました。
今回は治療法についてお話します。
軽度の知覚過敏の場合は知覚過敏用の歯磨き粉で歯を磨くことで治ることも多いです。
成分としては、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが入っていると良いです。硝酸カリウムは、歯の神経に刺激が伝わるのを抑制する作用があります。 乳酸アルミニウムは、刺激を歯の神経に運ぶ象牙細管を塞ぐことで刺激から歯を守ります。 断続的に使うことで効果を発揮するので、軽度の知覚過敏症状の場合、改善が期待できると言えるでしょう。
市販のものでも、シュミテクトなどはかなり効果があると言われています。
その他、軽度から中等度程度の知覚過敏では、象牙細管を塗り薬でコーティングする治療法もあります。
知覚過敏が起こっている象牙質の象牙細管を塞いでしまうのです。お薬の塗布は、1度で充分な効果が得られないことが多く、何度か来院して塗布するのが一般的です。
また、日常生活を送る中で、徐々にすり減り数ヶ月ほどで効果がなくなるので、知覚過敏症状が再び出た場合は再度、塗布を行います。
軽度から中等度程度の知覚過敏であれば、この方法で治ってしまう方も多くいます。
また、塗り薬の塗布だけでは効果が得られない場合、虫歯治療で使用するプラスチックを直接貼り付けて刺激を遮断する方法もあります。歯ブラシ圧が強く歯茎が下がってしまった方や、食いしばりが強いことが原因で歯茎が下がってしまった方などにより効果的です。
ただ、これらの一般的な治療方法ではあまり効果がなく、しみがひどくて食事にも支障が出るような重度の知覚過敏の場合には、神経を抜く治療を行うこともあります。
神経を抜くことで知覚過敏症状は改善されますが、神経は歯に栄養を届ける役割も担っているので歯が枯れ木のような状態となり、もろくなります。
長期的にみると良い治療方法とは言えず一般的には行いません。 しかし、知覚過敏症状が長期的で、日常生活に支障が出るほど強く出ている場合の、最終的な治療として選択されます。
さて2回にわたって知覚過敏についてお話させていただきました。
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