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今日は象牙質知覚過敏症についてお話したいと思います。

仰々しい名前ですが、いわゆる歯がしみる状態を言います。
歯がしみる時、歯の中ではどんなことが起きているのでしょうか。ご説明したいと思います。
現在一般的に考えられているのは「動水力学説」と呼ばれるものです。
歯は表層からエナメル質、象牙質、セメント質と何層にもなっています。
そのうち、痛みを感じる層の中で1番上にあるのが象牙質です。何らかのことが原因で歯の表層のエナメル質がはげ、象牙質が1番上になってしまうと、知覚過敏が起きやすくなります。
象牙質には象牙細管という細い管が無数に張り巡らされています。その管の入り口が開口していると、管内の組織内組織液が外界からの刺激(甘い、冷たい、熱い、酸っぱい)により移動します。この液体が移動することで象牙細管の終わりの方にある神経終末や象牙芽細胞が興奮し痛みを生じる、これが動水力学説です。
簡単に言うと、知覚過敏を起こしている部位の象牙質は、中にある象牙細管を通して管の奥にある歯の神経が外界と繋がってしみてしまう、ということです。

しかしながら、すべてのしみる症状が動水力学説によるものと言い切ることはできません。外界からの刺激が、細管を通してではなく直接神経を興奮させている可能性もあるからです。
知覚過敏の痛みはほとんどが動水力学説をを元にしていても、多元説であると提唱するべきとも言われています。

詳しいメカニズムが明らかになっていないことからも、治療法の難しさが感じられると思います。
今後、詳しい治療法を説明させて頂きます。
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